マッシカン

ストーリー

ワインメーカーのダン・ペトロスキーは、ナパ・ヴァレー唯一の白ワイン専門ワイナリーとして2009年にマッシカンを設立しました。ダンはナパ・ヴァレーで “地中海スタイル”のワインを造っていますが、その特徴(酸味が強く、フローラルで、塩味を感じる)だけでなく、なぜそのようなワインなのか、その目的も明確です。ワインはセラーで埃をかぶるものでなく、食卓を飾るためにあるーつまり、彼は「夏の暑い時期に友人や家族と外で食事をするときに、食卓に並べられるようなワイン」を造ることを目指しているのです。

 

ダンのキャリアはメディアと出版から始まり、有名なスポーツ雑誌、スポーツ・イラストレイテッド誌やTIME誌で働いていました。MBAを取得中、次のキャリアを考えていたとき、ダンがワインに興味を持っていることを知っていた友人が、シチリアにあるワイナリー、ヴァッレ・デル・アカーテを紹介してくれました。それはまさに運命的なチャンスでした。ワイナリーで働いたダンはその虜になり、アメリカに戻ると新たな道を歩み始めました。まだまだ経験は浅かったものの、DUMOLで収穫インターンのポジションを獲得し、最終的には2006年にナパ・ヴァレーにあるラークミード・ヴィンヤードで働くことになりました。彼は当時のワインメーカー、アンディ・スミスと協力して、ラークミードの歴史的なエステートを再生させることに成功しました。

 

ダンは着実に醸造の技術を磨き、2012年にはラークミードのヘッド・ワインメーカーに就任、彼のリーダーシップの下、ワイナリーは極力人の介入を抑えたワイン造りを採用し、単一畑のワイン生産を行いました。彼の努力は実り、2013年のラークミード・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨン 「ザ・ラーク 」はロバート・パーカーから100点を獲得しました。

ラークミードにいた頃、ダンは敷地内でトカイ・フリウラーノの古木を発見し、カリフォルニアの太陽を浴びたイタリア品種の白ワインを造るというアイデアを思いつきました。2009年、彼はマッシカンを立ち上げ、力強いソーヴィニヨン・ブランと、彼の母親にちなんでアニアと名付けられたリボッラ・ジャッラ、トカイ・フリウラーノ、シャルドネのブレンドを含む白ワインを400ケース生産しました。彼の最初のソーヴィニヨン・ブランは、ナパ・ヴァレーにある星付きレストラン、「フレンチ・ランドリー」のワイン・ディレクターの目に留まり、彼は即決で全生産量の購入を申し出ました。

 

ダンはラークミードでの醸造も続けながら、“爽やかで食事に合うワイン”というビジョンを実現するために、あまり知られていない白品種を栽培しているブドウ畑をカリフォルニア中で探し続けました。2017年、ダンはサンフランシスコ・クロニクル紙で 「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー 」に選ばれ、大きな注目を集めました。その後2022年、彼はラークミードを去り、自身のワイナリー、マッシカンに専念することを決めました。

マッシカンのエチケットを飾る地中海ブルー(古代イタリアのフレスコ画にインスパイアされたもの)やウェブサイト、SNSに至るまで、その一貫した美学は彼のブランディングに明白に現れています。彼のウェブサイトには、マッシカン・マガジンや、彼のワインに合うように作られたレシピが沢山掲載されています。

ダンのワインは、ワイン・エンスージアスト誌、そしてワイン・スペクテーター誌のトップ100リストで、それぞれ3回ずつ上位にランクされるなど、継続的にワイン業界にインパクトを与え、進化し続けています。

 

生産者
ダン・ペトロスキー
ダン・ペトロスキー
概要
ワインメーカー ダン・ペトロスキー
生産国 アメリカ
地方 カリフォルニアワイン
アペラシオン カリフォルニア, ナパ・ヴァレー, ソノマ・カウンティ

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