カリフォルニアワインの生産者
カリフォルニアワインを飲みましょう!
皆さんはカリフォルニアワインについてどのようなイメージをお持 ちでしょうか。日本で認知度が高いカリフォルニアワインと言うと、やはり、バブル絶頂期の第 4 次ワインブーム(1987年~)に一世を風靡したオーパ スワン、シルバーオーク、インシグニアというところでしょうか。その後、日本に本格的にワインカルチャーが定着してからは、ヨーロッパのワインが市場にお いて優勢を形成し、カリフォルニアワインは一部のファンの間での大切なカテゴリーとして保持され、やや大人しい時間を過ごしました。しかし、ここ10年の 間に、東京でもカリフォルニアワインを主役とするレストランやワインバーが次々と出現し、再びスポットライトを浴びるようになりました。なぜ今カリフォル ニアワインなのでしょうか。カリフォルニアワインは全体的に果実味が豊かでアプローチがしやすいスタイルが主流で、お料理との相性も良く、ワイン新世代の エントリー・ワインとして最適です。またアメリカ西海岸の青空を思わせる肩肘張らないカジュアル感も魅力で、幅広い層から愛される理由となっています。
カリフォルニアワインの歴史早読み!
はじめの一歩:
新世界の代表格とも言えるカリフォルニアワインですが、その歴史は15世紀後半の大航海時代にまで遡るとまで言われています。その後、18世紀の半ば、スペインの修道士が葡萄を持ち込んだことが公式なカリフォルニアワインの歴史の始まりです。この頃のワイン生産は、主に宗教的儀式での使用を目的としていまし たが、19世紀のゴールドラッシュをきっかけに、ヨーロッパから沢山の移民が押しかけ、ヨーロッパの食文化の広まりとともに葡萄栽培も盛んになり、産業としての骨格を形成していきました。
ターニングポイント:
1920年~33年までの禁酒法により、ワイン産業 は一時期絶滅の危機に陥りましたが、第二次世界大戦の後、再びワイン産業が息を吹き返すこととなりました。熟成の時が流れ、カリフォルニアワインがグロー バルなステージで注目される大きなきっかけとなった事件が1976年のパリの審判。ヨーロッパのワイン評論家達が「ブラインドテイスティング」で、アメリカワインに前代未聞の高い評点を付けるという、世界のワイン業界を震撼させた出来事が起きました。この時フランス・ボルドーの五大シャトーやブルゴーニュの名門を抑え、最高得点を獲得したアメリカワインは、白はシャトー・モンテレーナ、赤はスタッグス・リープでした。
今日のカリフォルニアワイン:
1980 年には葡萄栽培地域を認定するAVA(American Viticultural Area)が制定され、ワイン生産は新しいチャプターを迎えます。1980年には500社であったワイナリーは、2014年の時点で約4000社に増え(全米8500社)、新世界のワインメッカとして成長し続けています。2000年以降のトレンドとしては、新たな技術革新が加わり、ブルゴーニュやボルドーのスタイルを再現した繊細でおしとやかなワインメイクが広がりを見せました。また、ワイン界の王様、ロマネ・コンティの牙城を脅かすごとく、スクリーミング・イーグルやハーランなど、長熟系の希少ワイン、所謂「カルトワイン」というカテゴリーが脚光を浴びるようになりました。
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